企業イメージアップにつながる
「ホワイトマーク」をご存知ですか?
株式会社リクルート
人材infoカスタマーサクセスチーム
|ホワイトマークとは?
行政から企業への認証の制度、通称「ホワイトマーク」が年々拡充されています。
「健康経営」「えるぼし認定」「くるみん認定」「ユースエール認定」などさまざまな種類があり、高い水準で雇用環境等を整備をした企業が申請することで行政から与えられる認証マークです。
認証されると、それぞれのマークの使用が許諾され、認証を取得したことを広報できるようになり、企業のイメージアップにつながります。
上記以外にも、厚生労働省が行う「安全衛生優良企業認定」「なでしこ銘柄」、環境省が行う「エコファースト制度」、スポーツ庁の行っている「スポーツエールカンパニー」などと様々な種類があります。
こうしたホワイトマークは、特に健康経営などを筆頭にして社会的に目にする機会が増え、取得企業数も年々増加傾向です。
|健康経営(健康経営優良法人認定)について
ホワイトマークの中でも、近年の取得企業数が増加しており、社会的にも広く認知されるようになっているものとして「健康経営」があります。【健康経営優良法人認定制度】健康経営に関する認定制度の中心である「健康経営優良法人認定制度」とは、地域の健康課題に即した取組や日本健康会議が進める健康増進の取組をもとに、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を顕彰する制度です。経済産業省が主管して、全国健康保険協会などの健康保険の保険者などが広く連携して認定に至る仕組みとして行われています。2022年現在の健康経営優良法人の認定企業数は、大規模法人では2,299法人が、中規模法人では12,255法人が認定されています。それぞれ前年には1,200法人、7,000法人程度だったものが2倍近く増えています。取得するには、まずは健康診断やストレスチェックなどの実施を高い割合で行うことが基本となり、他にもいくつもの健康に関する施策を行う必要があります。整備には一定の労力が必要ですが、経営的な効果も認証による効果も大きい健康経営の認定の取得をぜひ目指してみてはいかがでしょうか。▼参考:経済産業省 健康経営優良法人認定制度https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/kenkoukeiei_yuryouhouzin.html
|くるみん認定・えるぼし認定・ユースエール認定について
厚生労働省が認定する「くるみん認定」「えるぼし認定」「ユースエール認定」と呼ばれるホワイトマークも存在します。【くるみん認定】くるみん認定は、仕事と子育ての両立支援に取り組んでいる企業を認定する制度です。くるみんの認定を受けるためには、一定水準以上の育児休業取得、育児に関連する時短勤務制度の設置など、10項目程度の基準を満たすことと、さらに一定期間の取り組みと実績が必要です。【えるぼし認定】えるぼし認定は、女性の活躍を推進している企業を認定する制度です。職場での女性活躍推進のための行動計画の策定及び届出を行った企業のうち、一定の基準を満たし、女性の活躍推進に関する状況等が優良な場合に、厚生労働大臣が認可を行います。【ユースエール認定】ユースエール認定は、若者雇用促進法に基づいて、若者の採用・育成に積極的で認定基準を満たした企業に対して、認可を行います。▼参考:えるぼし認定・くるみん認定について(東京都産業労働局)https://www.josei-jinzai.metro.tokyo.lg.jp/useful-information/certification/▼参考:ユースエール認定制度(厚生労働省)https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000100266.html自社が女性や若手の活躍を推進している企業だとアピールできることで、優秀人材の確保、採用力強化が期待できます。また、取り組んでいることを社内に向けて周知させることもでき、社員の組織への信頼や安心感を高める効果も期待できるでしょう。こうしたマークは取得したのち、採用サイト・名刺・企業HP等の人目に付きやすいところで活用していき、積極的にPRしていくことが大切です。職場の価値向上、および企業イメージの向上の参考にしていただければ幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。(執筆:社会保険労務士・松井勇策)